注文住宅の免震構造とは?
2017.11.20
私が書きました
日本に家を建てるうえで、地震対策は欠かせません。住宅が地震に負けない強さを確保するための考え方には、「耐震」「制震」「免震」という3種類があります。これらはどう違うのか、ご紹介していきます。
※画像はイメージです
3つの構造の違い
「免震構造」とは、土台と建物の間にベアリングや免震ゴムなどの機構を設置し、地震の揺れを建物に伝えない構造です。揺れ自体が大きく軽減されるので、建物への影響が少ないことはもちろん、家具の転倒などもあまり起こりません。
「制震構造」はダンパーなどの機構を建物内部に設置し、地震の揺れによる運動エネルギーを熱エネルギーに変換します。熱エネルギーは空気中に発散されるため、建物に大きな影響を与えません。高層階ほど、制震構造によって影響が軽減できます。
「耐震構造」は地震で揺れても倒れないよう建物を頑丈に建てる方法です。さまざまな建物で、広く採用されている耐震構造です。
免震構造は高額
制震構造や免震構造は専用の機構を必要とするため、どうしても建物の価格が高額になってしまいます。特に免震構造は普及が進んでいないこともあり、数百万円の費用がかかることも。
一方古くから採用されてきた耐震構造は、特別な機構を必要としていません。木造軸組工法の場合、十分な量の柱や梁、筋交を適切な位置に設置することで耐震性が確保できます。
まとめ
建物が揺れない免震構造は確かに魅力的ですが、そこにかかる費用を考えるとかんたんに採用できません。当社の住宅は床面に構造用合板を用いることで建物のねじれを抑え、横からの力にも対抗できる剛床工法を採用しています。地震対策についてさらに詳しく知りたい方は、仙台泉店までお気軽にご相談ください。