木造住宅が日本の暮らしに適している本当の理由
2017.07.29
私が書きました
日本の長い歴史において、住宅のほとんどが木造でした。
地震や火事などの災害に見舞われながら、なぜ木造住宅が主流だったのでしょうか。
その理由は日本の気候における「湿度の高さ」にあります。
※画像はイメージです
湿気に強い木造住宅
日本の気候は基本的に温暖・湿潤、雨の日が多く1年に100日以上もどこかで雨が降っています。
雨の降らない日も湿度が高く、年間平均はおよそ60%~70%という高さです。
木材には湿気を吸収・放出して湿度を一定に保つ機能があり、これを「木材の調湿性」といいます。
木材で建てられた家や家具は室内の湿度を一定に保ち、快適な居住環境を作り出すことができます。
木造住宅が「呼吸する家」と例えられることがありますが、呼吸とはまさに木材が湿気を吸収したり放出したりする様子を表しています。
室内の湿度が高くなると結露からカビやダニが発生し、住む人の健康が損なわれ建物も激しく傷んでしまいます。
近年増加した鉄筋コンクリートのマンションは木造住宅に比べて調湿性が低いため、湿気に弱く結露やカビの発生が問題になっています。
調湿性の高い木造住宅は室内の湿度を一定に保ち、温暖・湿潤な日本の気候下でも快適に暮らすことができます。
建物の構造と湿度の関係について、もっと詳しく知りたい方は仙台泉店まで是非お越しください。